「温泉ってどこも同じでしょ?」
そう思っているあなたにこそ体験してほしいのが、北海道の“モール温泉”。太古の植物が生んだ神秘のお湯は、肌を包み込み、身体の奥までやさしく癒してくれます。
本記事では、モール泉の特徴や美肌効果、効果的な入り方をはじめ、宿泊施設・日帰り温泉・おすすめ観光・ご当地グルメまで一気にご紹介。女性も男性も、旅好きも温泉初心者も、読めばきっと北海道の温泉に行きたくなるはず!
北海道モール温泉完全ガイド】美肌の湯で癒される!おすすめ宿&日帰り温泉15選
モール温泉って何?北海道でしか体験できない“植物性温泉”の秘密
モール温泉の語源と由来とは?
「モール温泉」という名前、初めて聞くと少し不思議ですよね。実は「モール(Moor)」とはドイツ語で「泥炭(でいたん)」を意味します。泥炭とは、太古の時代に生い茂った植物が長い年月をかけて分解・堆積し、できた有機物層のこと。北海道の十勝平野をはじめとする地域では、この泥炭層が地中深くに眠っていて、そこを通って湧き出たお湯が「モール温泉」と呼ばれているのです。
植物性の有機物を多く含むため、お湯の色は淡い褐色や黄金色を帯びていて、まるで“琥珀の湯”のよう。見た目にも温かみがあり、「やわらかい」「つるつるになる」と女性にも人気です。
北海道はこのモール層が多く分布している数少ない地域の一つ。そのため、北海道を訪れたらぜひ体験しておきたい“地球の恵み”ともいえる温泉なのです。
他の温泉とどう違う?モール泉の成分と効能
モール温泉の最大の特徴は、植物由来のフミン酸やフルボ酸といった有機成分を多く含んでいることです。これらの成分には、抗酸化作用・保湿効果・肌の修復促進といった美容面に嬉しい働きがあり、「天然の美容液」とも呼ばれるほど。
また、泉質としては弱アルカリ性で肌あたりがやさしく、入浴後は肌がしっとりなめらかに。入った瞬間から「お湯がぬるぬるしてる!」と感じるのも、こうした植物由来の成分によるものです。
さらに、体を芯から温める効果も高く、冷え性や疲労回復にも効果的とされています。香りはほんのりと植物の土のような香ばしさがあり、リラックス効果も抜群。ほかの温泉とは一線を画す“やさしい癒し”がここにはあります。
北海道にモール温泉が多い理由
なぜモール温泉は北海道に多いのでしょうか? その理由は、北海道の地質と自然環境にあります。北海道には、かつて広大な湿地帯が多く存在し、植物が豊富に育っていた土地がたくさんあります。これらの植物が長い時間をかけて地中に堆積し、泥炭層となったのです。
特に、十勝・道東エリアは広大な平野と古代湖の影響で、この泥炭層が非常に厚く、温泉開発に適した地質を形成しています。そのため、全国的にも非常に珍しいモール泉が点在し、今では「モール温泉といえば北海道」というイメージが定着しています。
日本の温泉の中でも、植物由来の温泉はとても稀少。まさに北海道ならではの“奇跡の湯”を体験できるチャンスです。
美容・健康に嬉しい!「美肌の湯」と呼ばれるワケ
モール温泉はその成分だけでなく、効果でも「美肌の湯」として知られています。弱アルカリ性のお湯が古い角質をやさしく取り除き、肌をやわらかく保湿してくれるため、湯上がり後は「化粧水いらず」と感じる人もいるほど。
また、血行促進作用も高く、肩こりや冷え性に悩む人にも効果的。お湯のぬめり成分が皮膚に膜を作るように残り、しばらく体がぽかぽかと温かさを保つのも特徴です。
こうした美容効果に加えて、香りや湯の色も視覚・嗅覚から癒しを与えてくれるため、心までリラックス。まさに“温泉に浸かるだけでエステ効果”が期待できる、女性にとっては夢のような温泉なのです。
モール温泉に入る前に知っておきたい注意点
モール温泉をより効果的に楽しむために、入浴前に知っておきたいポイントがいくつかあります。
まず、お湯が非常に肌にやさしいため、長時間の入浴でも比較的のぼせにくいと言われていますが、それでも体調に合わせて適度に休憩を取りながら入りましょう。また、植物成分による色素がタオルに残ることがあるため、白いタオルを使いたくない人は、色付きのものを持参するのがおすすめです。
もうひとつは、成分を流してしまわないためにも「入浴後はシャワーで流さない」のが通の楽しみ方。もちろん肌が弱い方やアレルギー体質の方は無理せず、自分の体に合わせた入浴法を大切にしてください。
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十勝川温泉「観月苑」:美肌の湯と川沿い絶景
十勝川温泉を代表する人気宿「観月苑(かんげつえん)」は、モール温泉の醍醐味を存分に味わえる高級旅館です。最大の魅力は、十勝川の流れを望む露天風呂。夕暮れ時になると、川面にオレンジ色の光が反射し、幻想的な風景の中での湯浴みはまさに至福の時間です。
お湯は植物性のモール温泉100%源泉かけ流しで、透明感のある褐色が特徴。湯に入った瞬間、肌がつるっとする感覚に驚くはずです。美肌効果だけでなく、保温性にも優れているため、冷え性や肩こりにもおすすめ。
客室は和洋どちらのスタイルもあり、露天風呂付きのお部屋も充実。プライベート空間でモール泉を独り占めできる贅沢な体験ができます。
さらに食事も評判で、十勝産の牛肉や野菜を使った創作会席が楽しめます。地元のワインや日本酒とのペアリングも魅力。地元の旬を五感で堪能できる、まさに“北海道の恵みを味わう宿”です。
カップルにも家族連れにも人気で、記念日や特別な旅行にもぴったりの一軒です。
十勝川温泉「第一ホテル 豊洲亭」:贅沢な露天風呂付き客室
ワンランク上の滞在を求めるなら「第一ホテル 豊洲亭」へ。全室がモール温泉の露天風呂付き客室という贅沢さが魅力で、大人のための癒し空間を提供してくれる極上の温泉宿です。
モダンで洗練された客室デザインと、窓一面に広がる十勝川のパノラマビューは、都会の喧騒を忘れさせてくれるほどの静けさ。テラスで深呼吸をしながら入るモール温泉は、格別の心地よさを感じさせてくれます。
食事は、地元食材をふんだんに使った創作和懐石。道産和牛、十勝のチーズ、地元野菜などが美しく盛りつけられ、味覚と視覚を同時に楽しめます。ベジタリアン対応やアレルギー対応も丁寧で、ホスピタリティも申し分ありません。
館内にはライブラリースペースや足湯ラウンジもあり、滞在中のすべての時間が“癒し”に満ちています。記念日やご褒美旅行におすすめの、まさに“大人の隠れ宿”です。
十勝川温泉「笹井ホテル」:レトロ×効能重視派におすすめ
モール温泉の“本来の効能”をじっくりと味わいたいなら、創業100年を超える老舗旅館「笹井ホテル」へ。外観も内装もどこか懐かしい昭和の雰囲気を残しており、“温泉旅館らしさ”を求める方にはたまらない一軒です。
モール温泉の泉質は十勝随一とも言われており、内湯・露天ともに源泉かけ流し。とろみのあるお湯が肌に絡みつき、入浴後は驚くほどスベスベになります。宿泊客の多くが「ここの湯が一番肌がうるおう」と口コミで高評価をつけているほど。
客室はシンプルながら清潔で、温泉をメインに楽しむ方にとっては十分な設備。バリアフリー対応の部屋や、エレベーターもあるので年配の方や家族連れにも安心です。
夕食には地元食材を使った家庭的な和食膳が提供され、派手さはないものの“実直なおもてなし”が感じられます。コスパも抜群で、「高級ではないけど温泉の質は一級品」という評価がぴったりの宿です。
帯広市内「ホテル日航ノースランド帯広」:駅近&モール泉
「温泉も便利さも両方ほしい!」という方におすすめなのが、帯広駅直結のシティホテル「ホテル日航ノースランド帯広」。一見すると温泉宿には見えませんが、実は館内にモール泉のスパ施設があり、街中で“本格温泉”を堪能できるのが魅力です。
旅の途中や出張中でも気軽に立ち寄れるのが嬉しく、特に女性用のパウダールームやアメニティが充実している点でも高評価。モール泉は加温循環ながら、肌あたりは柔らかく、入浴後のしっとり感もばっちり。
ホテルの朝食バイキングは地元食材を活かした料理が豊富で、帯広名物の「豚丼」やスイーツ系の「白樺ロールケーキ」など、ご当地感もたっぷり。
観光・ビジネスどちらにも対応できるバランスの良さから、リピーターの多いホテルとして知られています。「モール温泉を気軽に楽しみたい」「アクセスも重視したい」人に最適です。
音更町「十勝幕別温泉グランヴィリオホテル」:家族向けの施設充実
「子連れでも安心してモール温泉を楽しみたい!」という方におすすめなのが、音更町にある「十勝幕別温泉グランヴィリオホテル」です。大型ホテルならではの充実した設備と、モール泉の贅沢な湯使いが両立した、ファミリーにも大人気の宿です。
このホテルの温泉は、源泉かけ流しのモール泉を大浴場や露天風呂で楽しめるのはもちろんのこと、ジェットバスやサウナ、岩盤浴といったリラクゼーション設備も充実。特にモール泉を使用した寝湯や打たせ湯は、じっくりと身体の芯まで温まり、リラックス効果抜群です。
客室もさまざまなニーズに対応しており、畳敷きの和室からスタンダードなツイン、さらに子ども連れ用のキッズルームまで用意されています。バリアフリー対応の部屋もあり、三世代旅行でも安心です。
レストランではバイキング形式の食事が楽しめ、十勝産の新鮮野菜やお肉、スイーツなど、地元の味覚がたっぷりと並びます。子ども向けメニューやソフトクリームマシンもあり、大人も子どもも大満足。
広々としたロビーやゲームコーナーもあり、1日中ホテルの中で楽しめるのが魅力。滞在そのものが“思い出になる宿”です。
更別村「さらべつ温泉 ふれあいプラザ」:穴場のモール泉
「知る人ぞ知る穴場モール泉を楽しみたい」という方におすすめしたいのが、更別村の「さらべつ温泉 ふれあいプラザ」。観光地化されすぎていない、素朴で静かなモール泉が味わえる施設です。
ここは地域の人々の“日常の湯”として親しまれており、観光客もあたたかく迎えてくれる雰囲気が魅力。泉質は本格的な植物性モール泉で、やや濃い目の琥珀色。浴槽に浸かると、肌がすべすべになるのを実感できます。
施設自体はこぢんまりしていますが、内湯・露天・サウナと一通りの設備は揃っており、非常に清潔感があります。なにより、混雑していないので、静かにゆっくりとモール泉を楽しめるのが大きな魅力です。
宿泊は簡易宿泊施設(ロッジ風)と隣接しており、素泊まりや自炊型のプランもあるため、温泉メインの“湯治旅”にもぴったり。リーズナブルな料金も嬉しいポイントです。
周辺には農業体験や道の駅もあり、自然派旅行・一人旅・ワーケーションにもおすすめ。華やかさはありませんが、「本当に癒される温泉体験」をしたい人にこそ訪れてほしい、隠れた名湯です。
浦幌町「うらほろ留真温泉」:自然に囲まれた秘湯感
北海道の道東エリア、浦幌町にある「うらほろ留真(るしん)温泉」は、まさに“秘湯”という言葉がふさわしい立地にあります。山間の森林に囲まれた自然豊かな環境で、静けさと温泉の癒しを同時に味わえる穴場的宿泊施設です。
この温泉の魅力は、何といっても自噴源泉100%のモール泉であること。加温も加水もせず、そのままの自然の恵みを堪能できます。お湯は濃い琥珀色で、ぬるぬるとした感触が肌に絡みつくような心地よさ。湯上がりには体がポカポカと温まり、肌はしっとりすべすべになります。
露天風呂から見えるのは、広がる森と空のみ。四季折々の風景と一緒に温泉を味わう時間は、心をまっさらにしてくれる特別なひととき。日常のストレスを解き放ちたい人にぴったりの
ロケーションです。
宿泊施設はシンプルで、気取らない雰囲気。料理は地元産の山菜や川魚、十勝産の食材を使った家庭的な和食が中心で、ほっとする優しい味です。スタッフの方々も親切で、
温かいおもてなしがじんわりと心に残ります。
交通アクセスはやや不便ですが、その“行きにくさ”がまた魅力。
静かに過ごしたい大人の温泉旅に、ぜひおすすめしたい一軒です。
日帰り派に!北海道で入れるモール温泉日帰り施設8選
十勝川温泉「ガーデンスパ十勝川温泉」:水着で楽しむ新感覚温泉
「温泉=裸で入る」が常識だった時代はもう古い!? 十勝川温泉の「ガーデンスパ十勝川温泉」では、水着で入れる温泉施設として注目を集めています。カップルや家族、友達同士でも気軽に一緒にモール泉を楽しめる新スタイルのスパです。
館内はヨーロッパのリゾートスパを思わせるデザインで、ガラス張りの大浴場や足湯カフェ、リラクゼーションゾーンがあり、一日中いても飽きません。メインの温泉はもちろん植物性モール泉。濃いめの琥珀色で、肌がツルツルになると女性にも大人気です。
「水着で入るから湯船に浸かる感じじゃないのでは?」と思われる方もいますが、意外としっかり身体を温めることができ、モール泉の効果もバッチリ。源泉の温度や配管に工夫がされており、質の高さも保たれています。
施設内には地元産の野菜をふんだんに使ったレストランやカフェも併設され、スパ→カフェ→リラックスのフルコースが楽しめます。レンタル水着も完備されているので、手ぶらでの来館も可能。観光の合間や旅行最終日の立ち寄りにも最適です。
音更町「天然温泉やよい乃湯」: 地元民に人気の清潔施設
音更町にある「やよい乃湯」は、地元の人たちが毎日通う“生活密着型”の温泉施設。外観はシンプルながら、中に入ると清潔で広々とした浴場に驚かされます。泉質はもちろん植物性モール温泉で、やや淡い琥珀色の優しいお湯です。
特に注目したいのが、湯の新鮮さ。源泉を直接引き込んでいるため、湯の香りがしっかりと感じられ、ぬるっとした感触もしっかり健在です。内湯・露天・サウナと充実した設備ながら、利用料金がリーズナブルなのも魅力のひとつ。
お湯の質だけでなく、洗い場の数やアメニティの充実度、清掃の行き届き具合などもポイントが高く、快適な入浴時間を過ごせます。脱衣所には無料のドライヤーや、肌にやさしいスキンケア用品の設置もあり、女性にも嬉しい心配りがされています。
施設内の食堂では、定食やラーメン、十勝名物の豚丼など、地元グルメも味わえるのが嬉しいポイント。地元の人と同じように、肩の力を抜いて“いつものように
温泉を楽しむ”感覚が味わえる穴場的存在です。
「音更町」おすすめホテル3選
幕別町「札内ガーデン温泉」:リーズナブルにモール泉体験
「コスパ良く、質の良い温泉を楽しみたい」という方にピッタリなのが、幕別町の「札内ガーデン温泉」。シンプルな日帰り温泉施設ですが、侮るなかれ。その泉質は濃厚な植物性モール泉で、地元の温泉通からも「ここの湯は本物」と高い評価を受けています。
源泉温度は40度前後とぬるめで、長湯に最適。体の芯からじんわりと温まり、湯上がり後のポカポカ感が長く続きます。保湿成分が豊富なため、乾燥肌の方にもおすすめ。入浴後はスキンケアがいらないほど肌がしっとりするとの声も。
館内はこぢんまりとしていますが、内風呂・露天風呂・サウナを完備。特に露天風呂は風通しが良く、四季折々の風景を楽しみながらリラックスできます。おひとり様にも優しい静かな空間で、「温泉だけをじっくり楽しみたい」派にぴったり。
地元の野菜や特産品を販売しているミニ市場が併設されており、帰りにちょっとした買い物を楽しめるのも魅力。日常使いにも旅の立ち寄りにもおすすめの、実力派モール温泉です。
帯広市「十勝乃湯」:仕事帰りにも便利な都市型温泉
帯広市中心部にある「十勝乃湯(とかちのゆ)」は、アクセス抜群でありながら、本格的なモール温泉が楽しめる都市型の温泉施設です。JR帯広駅から車で約10分という立地は、観光や出張の合間に気軽に立ち寄れるのが最大の魅力。
お湯は十勝川温泉と同じモール泉系の植物性温泉。薄茶色のとろみある湯質で、肌あたりが柔らかく、湯上がり後の保湿力も抜群。「美肌の湯」として地元女性にも人気があり、仕事帰りや休日に通う常連も多いです。
館内は落ち着いた雰囲気で、広々とした内湯と開放感ある露天風呂、さらに高温サウナと水風呂も完備。都会的な施設でありながら、温泉旅館のような静けさと癒しが味わえるのが特徴です。
食事処では、十勝産の食材を使った「豚丼」や「味噌ラーメン」などが人気。日替わり定食やビールセットもあり、湯上がりのひとときをしっかり楽しめます。
タオルやアメニティのレンタルも充実しており、手ぶらでの利用もOK。「街なかで本格温泉を楽しみたい」人にぴったりな一軒です。
新得町「サホロリゾート温泉」:アクティブな旅の締めに
スキー、登山、ラフティング…アクティブに遊んだ後の疲れを癒すなら、新得町の「サホロリゾート温泉」がおすすめです。サホロリゾートホテル内に併設された温泉施設で、宿泊者以外でも日帰り利用が可能です。
泉質はもちろん植物性のモール泉で、ほんのりとした褐色のお湯が肌にしっとりなじみます。山間の空気とモール泉の組み合わせは、まさに最高のリラクゼーション。体の疲れがふわっと取れるような感覚に、リピーターになる人も多いとか。
内湯・露天風呂ともに広々とした設計で、特に露天風呂からは大雪山系の美しい稜線が望める絶景スポット。四季ごとに表情を変える自然に囲まれた入浴体験は、まさに“北海道の大自然を肌で感じる”贅沢です。
タオルセット付きのプランもあり、スキー帰りやドライブ途中の立ち寄りにも便利。施設内のカフェやラウンジでのんびり過ごすのもおすすめです。
足寄町「あしょろ温泉」:大自然の中で心もリセット
十勝エリアからやや北へ向かった足寄町にある「あしょろ温泉」は、道東らしい雄大な自然の中にある公共温泉施設。派手さはありませんが、温泉マニアから「ここのモール泉は格別」と評される、隠れた実力派です。
泉質は植物性の天然モール泉で、やや濃い褐色。しっかりとしたぬるぬる感があり、お湯の中にいるだけで“化粧水のような感触”が味わえます。肌が乾燥しやすい冬でも、湯上がり後はしっとり感が続くため、乾燥肌や敏感肌の方にもおすすめです。
施設内は広々としており、天井の高い内湯、岩風呂風の露天風呂、遠赤外線サウナが完備。特に露天風呂は空が広く、夜には満点の星空の下で温泉に浸かることができ、癒し効果は抜群。
館内の休憩所や売店も充実していて、地元のお菓子や野菜の直売もあります。ドライブ旅行の途中に立ち寄るには最適な立地で、心と体をリフレッシュするにはもってこいのスポットです。
清水町「御影温泉」:地元グルメと合わせて楽しめる
清水町にある「御影温泉」は、観光地ではなく、あくまでも“地元の憩いの場”として長年親しまれている温泉施設。ですが、ここで使われているのは、れっきとしたモール温泉。気取らず、日常的に極上の湯が味わえる、貴重な穴場スポットです。
泉質は弱アルカリ性の植物性モール泉で、優しい琥珀色。浴場は清掃が行き届いており、清潔感もばっちり。地元の人が多く訪れますが、観光客でも安心して利用できます。
施設内には休憩スペースや簡易食堂があり、地域密着型の温かい雰囲気に包まれます。特におすすめなのが、併設の直売所で買える地元野菜や加工品。季節の果物や、手作り味噌、漬物などがリーズナブルに手に入り、お土産にも最適です。
温泉に浸かった後、地元のグルメと一緒に“旅の味”を楽しめるのがこの施設の強み。まさに“ほっとする旅”をしたい方にぴったりです。
「北海道清水町」
中札内村「中札内温泉」:十勝グルメ旅と相性抜群!
グルメの宝庫・中札内村にある「中札内温泉」は、旅の中で“ひとやすみ”に最適な温泉施設。道の駅「なかさつない」から車で5分ほどの距離にあり、ドライブやグルメ巡りの途中に気軽に立ち寄れるのが魅力です。
ここで楽しめるのは、もちろん植物性モール温泉。湯色は薄めの琥珀色で、独特のとろみとやさしい香りが特徴。泉温はぬるめで、長湯しても疲れにくく、じんわりと身体の芯まで温まります。
館内はアットホームな雰囲気で、観光客にもフレンドリー。お風呂上がりには、地元産の牛乳やソフトクリームを楽しむこともでき、グルメ旅の延長としてもぴったりのスポットです。
また、入浴料がリーズナブルなのも嬉しいポイント。ちょっとした時間でも心と体をほぐしてくれる、十勝旅の「癒しステーション」として、要チェックの施設です。
モール温泉の効果的な入り方と 美肌効果を最大化するコツ
ぬる湯×長湯でデトックス効果倍増
モール温泉の最大の魅力は“肌にやさしく、じっくり温まる”こと。とくにおすすめなのが、ぬるめ(37〜39度)のお湯での長湯です。熱すぎない温度で入浴することで、体への負担を減らしながらもじっくりと芯まで温まります。
ぬる湯に20分〜30分程度ゆったり浸かることで、体内の老廃物を汗とともに排出しやすくなり、デトックス効果が高まります。しかもモール泉に含まれる有機物(フミン酸やフルボ酸など)は、皮膚の新陳代謝を促し、肌の再生をサポートする働きも。
長湯の際は、水分補給をこまめに行うことが大切です。脱水を防ぐだけでなく、代謝も高まりやすくなるため、美肌効果を高める意味でも欠かせません。
また、途中で湯船から出て休憩を挟む「分割入浴法」も効果的です。たとえば10分入浴→5分休憩→10分入浴のように、体を慣らしながら長時間モール泉の恩恵を受けることで、より深くリラックスし、肌への浸透効果も高まります。
入浴前に避けたいNG習慣とは?
モール温泉の効果をしっかり引き出すには、入浴前の行動にも気を配る必要があります。以下に代表的な“NG習慣”を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
①満腹・空腹すぎる状態での入浴はNG
食後すぐに温泉に入ると消化の妨げになりますし、逆に空腹すぎても貧血やふらつきの原因に。食後1〜1.5時間ほど空けてから入浴するのがベストです。
②飲酒後の入浴は危険!
アルコールを摂取すると血管が拡張し、モール温泉の温熱効果と重なって急激に血圧が下がることがあります。入浴中の事故にもつながるため、飲酒後の温泉は避けましょう。
③激しい運動の直後もNG
運動後は体温が上がり、心拍も早くなっています。その状態で温泉に入ると負担がかかりすぎるので、必ず30分以上クールダウンしてから入りましょう。
④強くこすり洗いをしない
モール泉に含まれる保湿成分を肌に残すには、洗いすぎないのがコツ。ごしごし洗いは避け、泡で包み込むようにやさしく洗ってください。
入浴後のスキンケア、ベストなタイミング
モール温泉のもう一つの魅力は、「保湿効果が高い」という点です。その理由は、温泉に含まれる植物由来の有機酸が、皮膚の角質層にうるおいを閉じ込めてくれるからです。
では、入浴後はスキンケアをしない方がいいの?と疑問に思うかもしれません。答えは「最低限のケアはしたほうがいいが、軽めでOK」です。
入浴後5分以内が“ゴールデンタイム”と呼ばれ、肌が最も保湿成分を吸収しやすい時間帯。このときに化粧水+乳液で水分を閉じ込めるだけで、翌朝の肌のしっとり感が段違いになります。
また、乾燥しやすい冬場や、エアコンで肌が乾く夏場には、セラミド系の保湿クリームを薄く塗るのがおすすめ。逆に、厚塗りすぎるとモール泉の自然成分とのバランスを崩してしまう可能性もあるので、シンプルケアが◎です。
温泉に入ったあとは、リラックスした状態で眠りやすくなるので、就寝1〜2時間前に入浴して、そのままスキンケア→就寝が理想的な流れです。
サウナ&水風呂と合わせる“ととのい”術
最近流行している「ととのう」体験は、サウナ→水風呂→休憩のセットで体と心のバランスを整えるもの。モール温泉とサウナを組み合わせれば、美容とリラクゼーションの最強ルートが完成します。
①まずはモール泉で5〜10分、体をしっかり温める。
②次にサウナで6〜8分じっくり汗を流す。
③そして冷水風呂で1〜2分クールダウン。
④外気浴または休憩スペースで5分間リラックス。
この流れを2〜3セット繰り返すと、心拍・血流・自律神経のバランスが整い、“究極の癒し”状態に近づきます。
モール泉は温まりやすく、汗が出やすいのでサウナとの相性も抜群。しかも皮膚がやわらかくなることで、毛穴の汚れや皮脂もスムーズに流れ、美肌効果がさらに高まります。
注意点としては、水分補給をこまめに行い、無理をしないこと。ととのいながら、肌も心もリセットしてくれる…そんな温泉時間を楽しんでください。
女性に嬉しい!髪や肌がしっとりする理由
「温泉に入ると髪がパサつく」…そんな経験がある方も多いのではないでしょうか? でもモール温泉はその逆。髪もしっとり、なめらかに仕上がると評判です。
その秘密は、モール泉に含まれる有機物が、肌だけでなく髪の表面にも薄い膜を作り、乾燥から守ってくれるからです。さらに、弱アルカリ性であることが髪のキューティクルを開きすぎず、摩擦ダメージを軽減してくれます。
髪を洗った後、モール泉に浸かることで、髪の広がりが落ち着き、まとまりやすくなる効果も。温泉に入った後は、ドライヤー前に軽くオイルやミルク系のトリートメントをつけてあげると、より潤いが長持ちします。
肌に関しても、湯上がり後にスベスベ・もっちり感が持続するのは、フミン酸などの成分が自然の美容液の役割を果たしてくれるためです。温泉のあと、「今日はメイクノリがいい!」という日は、たいていモール泉に入った日だった…という人も少なくありません。
温泉に“浸かるだけ”で髪も肌も整うなんて、まさにモール温泉は天然のビューティーサロンですね。
モール温泉旅をもっと楽しむ!おすすめ周辺観光&グルメ
十勝エリアのおすすめ観光地ランキング
モール温泉の本場・十勝エリアは、温泉だけじゃない魅力が満載!豊かな自然、美味しいグルメ、歴史ある観光地が揃っていて、温泉旅にプラスするだけで旅の充実度が一気にアップします。
1位:十勝ヒルズ(幕別町)
季節の花々が咲き誇るガーデンパーク。特に春〜夏はバラやラベンダーが絶景で、ガーデン内のレストランでは地元産の野菜を使ったランチも人気。
2位:ばんえい十勝(帯広市)
世界でここだけの“ばんえい競馬”が観られる!力強い馬たちのレースは圧巻。初心者でも楽しめる施設やグルメ屋台もあり、家族連れにもおすすめ。
3位:中札内美術村(中札内村)
自然とアートが融合した癒しの美術空間。点在する美術館やカフェを巡りながら、のんびりとした時間を楽しめます。
4位:六花亭本店(帯広市)
北海道銘菓「六花亭」の発祥地。カフェスペースでは、本店限定スイーツやお土産が楽しめます。パッケージも可愛く、女子旅にもぴったり。
5位:道の駅 おとふけ なつぞらのふる里(音更町)
地元野菜や十勝の特産品が揃う話題の道の駅。モール温泉帰りに立ち寄って、お土産や軽食を楽しむのがおすすめ。
観光とモール泉の相性は抜群。どの施設も車で30分圏内に点在しているので、温泉との“ハシゴ旅”も可能です!
ご当地グルメ「豚丼」と温泉の最強セット
十勝グルメといえば「豚丼」!香ばしく焼き上げた豚肉に、甘辛いタレがからんだこの一品は、地元民にとっても“ソウルフード”です。そして、この豚丼とモール温泉の組み合わせが最強なんです。
温泉で身体を癒した後、ガツンと食欲を満たす豚丼は、旅の満足度を何倍にもしてくれます。帯広市内には名店がひしめいており、それぞれに特徴があります。
ぱんちょう(帯広駅近く):元祖・豚丼の老舗。厚切り豚肉と秘伝ダレの絶妙なバランス。
とん田(帯広):柔らかいロース肉が人気。行列必至の人気店。
ぶた八(帯広):カウンターのみのアットホーム店。タレの香ばしさがクセになります。
また、音更や幕別、清水町などでも隠れた名店があります。温泉旅のランチやディナーに取り入れれば、身体の中からもパワーチャージ!
そして、豚丼のあとの温泉もまた格別。お腹いっぱいの状態ではなく、軽く散歩してから温泉に入るのがベストです。胃腸を落ち着かせ、ゆったりとリラックスできますよ。
ドライブ派に嬉しい温泉×景色のベストルート
広大な十勝・道東エリアを巡るには、やはり車が最強。ドライブ派の方には、モール温泉と絶景スポットをセットで楽しむ“ごほうびルート”がおすすめです。
モデルルート例:帯広→幕別→浦幌→音更→帯広(約150km・1日)
【朝】帯広発→**十勝ヒルズ(幕別)**で朝の花散歩
【午前】→うらほろ留真温泉で森林露天風呂&絶景を満喫
【昼】浦幌町で地元食材を使ったランチ(道の駅や農家カフェ)
【午後】→音更・やよい乃湯やガーデンスパでモール泉入り比べ
【夕方】帯広に戻って豚丼ディナーで旅の締めくくり!
このように、道東の開放的な景色を感じながら移動できるのも、北海道ドライブ旅の魅力。道中には、畑や牧場、風力発電の風景など、“北海道らしさ”にあふれた絶景が続きます。
また、温泉施設には無料駐車場が完備されている場所が多いので、移動のストレスが少ないのもポイント。自然・温泉・グルメを一気に楽しめる、充実のルートです。
冬の雪見風呂体験はここで決まり!
北海道の冬といえば、やっぱり雪見風呂。モール泉の中でも、特に「露天風呂」がある施設では、冬にしか味わえない特別な体験が待っています。
おすすめは、「第一ホテル 豊洲亭(十勝川温泉)」や「うらほろ留真温泉」。どちらも露天風呂から雪景色を一望でき、しんしんと降る雪の中で温かいお湯に浸かる感覚は、まさに“極上の癒し”。
しかも、モール泉は保温効果が高いため、外気が冷たくても身体の芯はポカポカ。湯上がり後もなかなか寒さを感じません。タオルを頭にのせて、のんびり雪を眺めながら湯船に揺れるひとときは、時間が止まったように感じられる贅沢な時間です。
注意点としては、露天風呂までの移動で滑らないように滑りにくいサンダルや靴下を着用すること。また、風邪を引かないように髪や肩はなるべく湯につけて保温するのがコツです。
冬のモール温泉は、日常ではなかなか味わえない“非日常の体験”。北海道の冬旅をより濃く、深く楽しめる特別な時間になるはずです。
道の駅・産直市場で買える“温泉スキンケアグッズ”
モール温泉に入ったあとは、「この肌のしっとり感を家でも体験したい…!」と思う方も多いはず。そんな願いを叶えてくれるのが、道の駅や温泉地で手に入る“温泉スキンケアグッズ”です。
例えば十勝川温泉では、モール泉を使った化粧水・入浴剤・石けんなどが多数販売されています。特に人気なのは以下の商品:
十勝モール温泉コスメ(北海道十勝川温泉湯元)
フミン酸入りの化粧水やミストスプレーは、お風呂上がりの保湿にぴったり。ナチュラルセラピースパ石けん(幕別産)
モール泉+オーガニックハーブで、敏感肌にもやさしい手作り石けん。湯の華パック入り入浴剤(中札内村)
家庭のお風呂が“モール泉風”になる、粉末タイプの入浴剤。旅の余韻を味わえます。
これらは道の駅「なつぞらのふる里」や「おとふけ」、ホテル売店などで購入可能。旅の思い出としてだけでなく、贈り物やお土産にも最適です。
まとめ
北海道の大地が育んだ“植物性モール温泉”は、全国でも珍しい美肌の湯。とろりとした柔らかな泉質と、身体を芯から温める力強さは、まさに天然の美容液そのものです。
十勝川温泉を中心に、宿泊できる贅沢な温泉宿から、気軽に立ち寄れる日帰り温泉まで、多彩なスタイルで楽しめるのもモール泉の魅力。美味しい豚丼や道東ならではの大自然、冬の雪見露天まで、“癒し・美・食・景”のすべてがそろっています。
ゆっくり長湯して、心も肌もリセット。モール温泉は、旅というより「もう一度、自分を取り戻す時間」です。次の北海道旅行では、ぜひ“湯で美しくなる体験”を。
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